ゲノム情報科学研究教育機構  アブストラクト
Date November 21, 2007
Speaker Dr. 田口 良(東京大学大学院 医学系研究科 分子細胞生物学専攻 メタボローム講座)
Title 脂質メタボローム解析の基盤技術と脂質局在化の制御と肥満、炎症等の病態解析への応用
Abstract  メタボローム解析を始めとする、いわゆるオミックスと呼ばれる網羅的、包括的解析手法については、その有効性や適用すべ対象等についても十分理解がされておらず、効率的かつ効果的にこの手法を用いる為の十分なストラテジーや解析技術が実際に適用されているとは言い難い。プロテオームやトランスクリプトームと異なり、メタボロームでは代謝上のプレカーサー、プロダクト等、対象分子間の関係性をより重視した解析手法が必要である。
 脂質は生体における主要な代謝産物であり、エネルギー貯蔵、生体膜構成成分、細胞内のメディエーター、等多様な役割を持つ役割を持つ。我々の研究室では脂質の包括的解析を対象とする、いわゆるリピドミクスにおける質量分析法による種々の測定法とそのデータ解析手法等の基盤技術について検討を重ねてきた。リビドミクスにおける我々の戦略と、細胞や組織における脂質分子種局在化のメカニズムや肥満、炎症等の生理機能・病態解明への適用について解説する。
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