ゲノム情報科学研究教育機構
  留学体験記(平成17年度)
フンボルト大学 Min-A Oh
 私はバイオインフォマティクス国際交流プログラムの一環として、ベルリンのフンボルト大学に八月中旬から三ヶ月間留学させていただきました。ベルリンはヨーロッパの中で特に多国籍文化都市(multi-cultural city)と呼ばれるほど色々な国の人たちが住んでいるところとしても有名です。その上、外国人に対して偏見もなく、英語も幅広く通じて生活しやすいところでした。

 私が所属したラボはフンボルト大学のtheoretical biophysicsラボで、先生二人とポスドク二人、その他学生が10人ぐらいでした。学生の人たちは、ドイツ、イタリア、キューバ、ハンガリーと様々な国の出身でした。私の研究は、ポスドクの人とふたりで毎週月曜日にディスカッションし、また他の日にはグループディスカッションが行われたり、先生とも非定期的にディスカッションしながら進めました。また私たちの専門では詳しく知らないことでも、フンボルト大学以外の研究所の人と相談できる環境が整っていました。周りにいるラボの人たちがいつもやさしく声をかけてくれたので、研究生活ではあまり不安を感じませんでした。

 ベルリンの生活に関しては思ったより治安が良く安全な社会でした。中でもベルリンの交通システムは、気に入った一面の一つでした。バスや地下鉄、トラムの運行時間は非常に正確で、なおかつそれぞれの連絡も考慮されて運行されているようでした。また、ベルリンは大都市だが、ラッシュアワーもなくいつも空いていて快適でした。ベルリンの魅力としては、さらに、都市的な上にたくさんの大きな森があって田園的なところと調和していることだと思います。そういう環境にあるベルリンに住む人々は、みな心にゆとりがあるように感じられました。ドイツの伝統的な食べ物は私にとってはあまり合いませんでしたが、ベルリンには色々な国の食べ物があるので、それらを食べることも楽しみでした。

 最後に、アパートでの共同生活で色々助けて下さった坂井さん、重水さん、橋本さんに心より感謝致します。そうしてその間いつも私たちの面倒をみて下さった Dr. Bernd Binderと、いつも私に喜んでご指導していただいたDr. Oliver EbenhöhとProf. Reinhart Heinrich、そうして今回の大事な機会を与えて下さった金久實教授に心から感謝致します。

寿司屋、一心にて   ラボの人たちと一緒に行った、ベルリンにある寿司屋「一心」にて。