ゲノム情報科学研究教育機構
  留学体験記(平成17年度)
ベルリン
マックスプランク研究所
重水 大智
 2005年の8月から私は、バイオインフォマティクス国際交流プログラムの一環としてドイツに三ヶ月間留学させて頂きました。この留学では通常、フンボルト大学のReinhart Heinrich先生の下で研究するはずだったのですが、私は、今やっている配列解析の研究をたまたまマックスプランクの方でも研究されていたため、マックスプランクで研究することになりました。マックスプランクに派遣された学生が、私たちが初めてであったため、最初はその場所がどこにあるのか、ラボの人たちはどのような人なのだろうかなど不安でしたが、不安とは裏腹に、ラボの人は非常に親切に面倒を見てくれるし、郊外にその研究所があるせいか、閑静で研究に適した良い環境でした。

 ドイツでの生活は、昨年留学した先輩たちのときとは違って、アパートやそれ以外の手続きの全てを受け入れ先のラボの人たちが用意してくれていたため、私たちはすぐに入って住める状態になっていました。また、昨年留学した先輩が大変だと言っていた地下鉄の切符の買い方、学校からアパートまでの乗り継ぎなども親切に教えて頂いて、日常生活も抵抗なく送れることができました。強いて困ったことがあったとすれば、初めのほうは食べ物が私にはあまり合わずに、よくアパートの近くのカレーとか日本料理を食べていたのを思い出します。

 マックスプランクでの研究生活は、大変のんびりしていて、大体の人たちは昼ごろに研究所に来て、食堂で楽しくランチして、夕方には帰る感じでした。いつ研究をしているのかと不思議に思うくらいでした。日本の研究者は、やはり真面目で研究熱心だと感じました。研究では、ミーティングが毎週1回定期的に行われており、毎週当てられた人が研究結果の報告をして、そのあとディスカッションをしていていました。それ以外は、個別にディスカッションをして研究を進めている感じでした。

 最後に、ドイツで指導していただいたマックスプランクの先生方、そして今回の大変貴重な機会を与えて下さった金久實教授に心から感謝致します。

マックスプランク研究所への通学路   マックスプランク研究所への通学路の風景。