2. サポートベクターマシンを用いた配列および化学構造解析
サポートベクターマシンと呼ばれる統計的情報解析手法がバイオインフォマティクスにも有効に適用されつつある。 サポートベクターマシンを有効に適用するためには、対象間の類似度を測るカーネル関数を開発することが必要となるが、
我々は配列間および化学構造間の類似度を測るカーネル関数を開発している。本研究において開発した配列に対するカーネル関数を、遠縁の配列類似性の検出(スーパーファミリー予測)に適用した結果、従来手法や従来のカーネル関数を用いた場合と比較して、より良好な結果を得ることができた。この結果に基づき開発したソフトウェアの実行例を図2に示す。現在は、入力された化学構造の活性や毒性などを推定するために、化学構造に対する新たなカーネル関数を開発中である。
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図2 サポートベクターマシンを用いた配列情報解析ソフトウェア |